#03
生活関連サービス業/娯楽業

業務の棚卸と既存の業務フローの見直しで、テレワークを実現
柔軟な働き方を実現するとともに、現場業務への注力を可能に

株式会社ティア(生活関連サービス業/娯楽業)
じっくり伴走コース
結婚式場併設の婚礼美容室の運営、レストランウェディングのプロデュース、成人式での着付けとメイクを手がける同社は、50名ほどの正社員がすべて女性であることから、育児や介護などライフステージの変化による離職が課題となっていた。その課題解決のため、現場以外でも対応可能な業務を切り分け、在宅が必要な従業員に振り分けテレワークするという仕組みを導入、「働き続けることができる環境」を実現した。
代表者
代表取締役 阿部 友子
電話番号
03-6434-9123
住所
〒107-0062
東京都港区南青山2-4-15 天翔オフィス南青山405
従業員数
【正社員】50名(男性0名/女性50名)※2024年6月現在
URL
https://tia-beauty.com/

#きっかけ

育児や介護などライフステージの
変化に伴う離職防止が喫緊の課題に

#課題

#1
正社員50名全員が女性、ライフステージの変化が働き方に影響
急病や配偶者の転勤などで、優秀な人材が離職を余儀なくされる事態が頻発。産休や育休、子育て中の社員も多く、柔軟に働ける職場環境の整備が急務となっていた。
#2
本社と結婚式場との移動時間が現場で働く社員の負担に
婚礼美容室にはPCがなく、PCを必要とする作業が発生した場合は30分〜1時間以上の時間をかけて本社に移動しなければならなかった。
#3
「紙とFAX」で動く現場が、効率的な業務遂行の障害に
取引先との受発注に多用するFAX、台帳への手書きによる勤怠管理など、転記やまとめが必要な業務が多く、人手と時間をとられていた。

#解決に向けた取組

「出社しなくてもできる業務」を洗い出し
住居の移転や出社が難しい状況になっても、引き続き働くことができるよう、業務内容を洗い直し「在宅でもできる仕事」を切り分け。
ICTツールの活用で移動の手間を削減
婚礼美容室でも本社同様の仕事ができるよう、PC、タブレットを各婚礼美容室に導入。スマホアプリによる勤怠管理も開始。
業務のデジタル化を推進
業務効率化のため、紙ベースの仕事を見直し。婚礼美容室からもアクセス可能なクラウドを契約、社内データの共有化を推進。

#効果

#1
業務の切り分けと再配置で、有能な人材のつなぎ止めに成功
総務や手配系業務など在宅のテレワークでもできる業務に出勤が困難になったスタッフを配置転換することで、退職せず継続勤務が可能に。
#2
「PC作業のため本社への移動」がなくなり、業務が大幅に効率化
各拠点へのPCやタブレットの設置とクラウド導入により、社外から社内データへのアクセスが実現、本社への移動を不要とし、スタッフの負担が軽減。
#3
「現場」への注力を可能とし、働きやすさも実現
手書き、FAXといったアナログ的業務の削減に成功し、事務作業の時間を大きく短縮。お客様対応に充てる時間が増大、働きがい向上にも大きく寄与した。
人材が最重要視されるサービス業で「働き続けられる選択肢」を明確化、若い新戦力の採用活動にも有効な武器に
採用活動や成人式の着付けの手配などを担当していたスタッフが「病気療養」「配偶者の転勤」で離職の意向を示し、また直近でも8人が育休になるなど、「現場の戦力低下」の危機に見舞われていました。その対応のためまず社内で試行したテレワークは、支援事業への申し込みにより「業務の切り分け」「担当替え」が適切に行われ、「だれもがライフステージの変化に応じた働き方」を選択できる環境が構築できました。またそうしたスタッフが社内でのロールモデルになるだけでなく、当社を就職先として考える若者にも「こんな働き方ができる」という、有力なインセンティブになると思っています。
代表取締役 阿部 友子さん

#従業員の声

成人式に向けたさまざまな手配を、200km以上離れた長野県から
主な担当は、成人式に向けてのヘアメイクさん、着付師さんの手配、さらに当日の着付け会場や前泊が必要なお客さまのホテルの確保、また会計のとりまとめなどです。繁忙期は秋から年明けの成人式当日にかけてで、それ以外の時期は新成人に向けての営業、新たな協力スタッフを探すなど、翌年に向けての準備となります。
家庭の事情で長野県松本市に引っ越すことになり、仕事を辞めざるを得ないと考えていたとき、社長から「在宅勤務ではどう?」という提案をいただきました。それまでは繁忙期に現場に出ての着付けなども手がけていましたが、「担当を手配系業務などに絞れば、出社しなくてもできるはず。可能なら、ぜひ仕事を続けてほしい」と。最初は半信半疑でしたが、リモートでの会議、クラウドを使った業務データの共有などで、「自分が遠く離れた松本にいる」という実感なく働き続けることができて、とてもうれしく思います。また通勤ラッシュもなく、自然や美味しい食べ物に恵まれた環境に馴染んでしまい、「もう東京には戻れないかも…」というのが、正直な気持ちです(笑)。

voice

和装事業部/
成人式・卒業式手配担当
服部 千里さん

●テレワークができるようになって感じたこと

現在の在宅勤務時の業務は、スタッフの入退社や勤怠管理など社内スタッフと社労士さんとの橋渡し役や各種契約書類作成、うかい鳥山婚礼プロデュースの現場フォロー(遠隔)を行なっております。総務業務をテレワークで行うのは難しいと思っていましたが、クラウド環境を導入したことで、データのやり取りもスムーズになり在宅勤務でも実現ができました。また、働き方の選択肢が増え育休から復帰する社員からも喜びの声がありました。テレワーク時のルールなど随時改善し、今後も社員が働きやすいような仕組みづくりをしていきたいと思います。

総務/在宅チームリーダー 中島瞳さん

病気で体力的にヘアメイクの現場で働くのが難しくなり、退職を考えていましたが、今までの経験を活かして、リクルート(採用)の仕事を在宅で手伝ってほしいと打診があり、やってみることにしました。
在宅勤務をしてみて普段は在宅で、新卒の就活説明会の時期(春)等は、月に何度か、学校へ説明会に行くことはありますが、通勤しないので、体力的な負担が減りました。PCのスキルは、東京都のリスキリングセミナーを利用して勉強しました。

リクルート担当 Kさん

consultant

#担当コンサルタントから一言

経営者が描くビジョンを入念にヒアリング。
現場とテレワークとの両立を念頭に、現場の負担減、柔軟な働き方の実現に向けた取組を提案。
私は支援にあたり「テレワークはゼロか100%在宅かではなく、もっといろんな形がある」ということを前提に、その会社にあったテレワークの形を、経営者様が描く将来像と照らし合わせつつ実現することを心がけています。
今回は、結婚式という現場を抱える企業様であったため、現場とテレワークとの両立を念頭に置きつつ、どうすれば現場の負担が減るか、どの業務を在宅にすれば環境が変わっても働き続けることができるかを考え、ソリューションやデジタル機器の選定を行いました。

コンサルタント 目黒 周平氏

ページ上部へ